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2018年元旦▲神奈川・大山で初日の出①登頂編 [丹沢山系]

【行程】
2:05伊勢原着
2:20コマ参道~女坂
3:20大山寺参拝~女坂
4:20阿夫利神社下社着、
6:00阿夫利神社本社
6:45初日の出
神奈川県の丹沢系大山へ初日の出登山をしてきました。
大山は「両詣り信仰」といって、「大山に登らば富士山に登れ、富士山に登らば大山に登れ」と言われてきた場所。睡眠不足が否めなかったのですが、一応ケーブルカーは使わずに登頂するつもりだったので、大山フリーパスのBキップを買いました。しかもケチって新宿からニューイヤーエクスプレス号に乗らず鈍行で(笑)。
紙の切符は久しぶり。JRからの乗り換え時に失敗したくないので、窓口で方法を聞きました。
改札を通るときは、「スイカでタッチしてからフリー切符を挿入」、切符の場合は、JRの切符とフリー切符同時に挿入」です。
どうでもいいけど、車内はカウントダウンイベントに参加した様子の外国人ばかりでした。
伊勢原着。田舎過ぎることも過ぎないこともない普通の駅。バスに乗るも辺りは真っ暗なため何も見えません。
それがかえって厳かな気分を醸し出します。

夜間に堂々と登山することができる、初日の出ならではのイベントならではです。
「あけましておめでとうございます」お正月だけ発することの出来る言葉を口にしながら、こま参道を歩きます。チラホラと開店している店も。破魔矢などを抱え初詣を終えた参拝客とすれ違います。
大山こまは商売繁盛の縁起物として、古くから土産物として作られてきました。2017年に大山詣りが【日本遺産】として登録されたのを機に、一人しか継承者のいない職人を増やそうとしているそうです。

●意外とつらい女坂。大山寺の厳かさ
なめてかかるな女坂!大山まではまさに階段地獄!
整備されていることがかえって足に負担をかけます。太ももはバンプ状態、汗だくだく。
ちなみに電柱が適度にあるので、女坂~阿夫利神社下社まではヘッドランプがなくても歩けます。 
時折現れる【弘法大師七不思議】が暗闇ではっきりと視認できず、少しもったいない気もしましたが、このときは再び下山時に通る可能性もあると考えてました。
ちなみに5番目の「無明橋:この橋を物をいいながら進むと、落とし物や忘れ物をする」と言われてますが、私はこの日既に最寄りの駅でバードコールを落としたばかりでした。

大山寺では厄除けを願い崖に土器を投げる「かわらけ割」をしたあと、拝観料を払い本堂をぐるりとめぐりました。
大山寺は755年に奈良東大寺を開いた良弁僧正が開山、大山寺第三世として弘法大師が招かれました。
1192年には源頼朝が戦勝祈願で太刀を奉納し、1604年には家光を世継ぎにしたい春日局がこもって不動明王に祈願したという歴史を持ちます。

明治元年に神学者・権田直助と暴徒により伽藍ことごとく破壊されたそうですが、この権田直助、のちに「明治6(1873)年7月から相模国大山阿夫利神社祠宮、大講義に任ぜられ、同12年には権大教正となり、この年から14年まで伊豆三島神社の宮司を兼任した」(朝日日本歴史人物事典)とあるので、明治18年に大山寺が復興するまで、僧侶たちはほぞを噛むほど悔しかったでしょう。
本尊の不動明王は権田直助からの破壊を免れ、須弥壇のさらに奥にガラス戸で仕切られて鎮座しておりました。
内部には徳川家光が寄進した宝物なども。ちなみに不動明王を見学中に祈祷が始まり、その大音声にびっくり。
須弥壇の裏で聞く機会は滅多にないでしょうね。
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崖下に見える茅の輪に入れます
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お寺の階段途中から見る夜景
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●きつかった登頂。阿夫利神社本社まで

ご朱印を頂き阿夫利神社下社に着くと既に4:30。
日の出まで90分しかなくなってしまって、けっこう焦りました。
下社から本社へ至る前にお祓い用の大幣で連れと交互に祓います。その脇にお守りがあったのに気がつかず登山(泣)。

開山期以外は片側しか開けていない【登拝門】をくぐると、真っ暗闇に茫漠と浮かび上がる急勾配の階段。
ここから先は公共の明かりは全くありません。
階段に関しては暗くて良かった。目の前に集中して一歩一歩登ったので、逆に疲れを感じませんでした。
見えていたら心折れていたかも。
そこから先はもう無心。登りやすいとはいえ、なだらかになることがほぼない。
鼻水は出るわ汗は出るわ、少しでも立ち止まると寒気がおそうわ。
時折見える夜景が心慰めてくれました。

登頂6:00、既にベストポジションはテント組、エマージエンシーシートにくるまっていた先着組などに取られていましたが、何とか日の出が見えるポジションを確保。
登山中は何回も「あとちょっとだよ」とうそぶく連れに「嘘つき!」と悪態をつきながら心中「二度と夜間に来るまい」と固く誓っていたけれど、いざ初日の出を拝むと「また来よう」と思ってしまう。
それぐらい顔を出した瞬間の太陽は神々しく、何もかも忘れさせてくれます。
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登拝門です
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