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ヒルは木から落ちてこない。ぼくらのヤマビル研究記 [山岳映画・アート]

ヒルは木から落ちてこない。 ぼくらのヤマビル研究記

ヒルは木から落ちてこない。 ぼくらのヤマビル研究記

  • 出版社/メーカー: 山と渓谷社
  • 発売日: 2021/08/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

■当たり前は必ずしも真実じゃない

疑問に思うことが真実に近づく。そんな当たり前のことを、改めて教えてくれた子供たち。
固定概念にがちがちになった大人の頭をガツンと殴ってくれました。

ヒルの広がりを、鹿だけに求めるのも間違い。ひづめにくっつき、範囲を広げてる可能性はある。

だが鹿やイノシシの体は皮膚が堅いので、ヒルはつくことができない。

 

・ヒルは2分で腰まで登ってくる。木に登って落ちるという非効率な生存戦略をとる必要はない。

・ヒルは250グラムほどの石を持ち上げられる。

・ヒルは魚に食い破られないので、ミミズや虫より何度も利用することができエコな餌になる。

・普段は水たまりなどに生息していて、雨が降るとあふれた雨水と共に登山道や道に流れていき、範囲を広げている。

などなど色々と実証実験も踏まえた結果だけではなく、ではなぜヒルが木から落ちくるという勘違いが生まれたのか、という考察まで展開したのはさすが。
ミノムシをヒルと描写した『高野聖』の描写が原因との考察も。


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2023▲縦走後にひがくの湯へ [北アルプス(長野・富山)]

■ひがくの湯

北アは何度も来ていますが初めて日帰り温泉&食事処の「ひがくの湯と登山者食堂」へ。
スーファミやジオラマが置いてある畳の休憩室は、ザックを持っていてものんびりできるのがいい。
昭和の匂いのする、不思議なゆったりさが感じられる場所でした。

お風呂場にはテーピングや絆創膏を剥がして捨てられるごみ箱、鍵付きの貴重品入れロッカー、無料で新しい絆創膏が置いてあり、登山者にはすごく優しい店でした。
なにより定食がボリューム満点で美味しい!

「今日泊まれます」という立札があり「なんぞや?」と思ったら、駐車場の目の前の離れの小屋がなんと泊まれるらしく、くたくたの私たちはお世話になることにしました。
夕食付ですがそれまで待てないので、お昼ご飯を。飛騨牛ハンバーグ、相方はほおば味噌定食。
飛騨牛ハンバーグは絶品!夕食の飛騨牛ステーキ定食もそれはもうとろける肉の美味しさでしたが、ハンバーグの肉汁のしたたるお肉とデミグラスソースの濃厚な味わいといったら…。
飛騨の郷土料理「漬物ステーキ」も美味しい。端材の様々な漬物を卵とじにしてかつおをふりかけた物。

小屋にはトイレが付いていないので、鍵を渡され、夜は館内のトイレを使ってくださいとのこと。
防犯カメラがついているので、何かあったらわかるのでしょう。
ちょっと面倒でしたが、離れで1組、40インチほどのテレビで音を気にせずラグビーWorld Cupを鑑賞することができ、痛めた体を休めることができました。

貸し切り風呂は朝5:00~一般営業の始まる8:00まで。夜星を見ながらとしゃれこみたかったですが、朝風呂も気持ちよかったです。



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看板犬。暑い日は館内の事務所にいるそうです

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2023年9月中旬▲開通したばかりの伊藤新道~笠ヶ岳テント泊縦走① [北アルプス(長野・富山)]

【行程】
①信濃大町から七倉~高瀬ダム~晴嵐荘へ
②伊藤新道~三俣山荘
③三俣山荘停滞
④三俣山荘~笠ヶ岳
⑤笠ヶ岳~笠新道で下山~ひがくの湯で食事

湯俣山荘がオープンしたら混雑必至なので、夏期休暇を利用し伊藤新道へ!
北アでピークを踏んでいないのは赤牛と笠ヶ岳のみ。裏銀は経験あり、濡れたギアをもったまま赤牛からフェリーで黒部へ抜けるのも気が乗らないので、三俣から笠ヶ岳へテント泊縦走を決めました。

〈1日目〉
今回、珍しい高瀬ダムの放水シーンも見ることができました!タクシー運転手の方も、地元だけど見たことがないとおっしゃってました。
高瀬ダムからは明かりもなく暗くて長いトンネル(私は一番ここが怖かった)をくぐり、青緑の湖を見ながら平坦な林道を歩きます。途中電力会社の方がおり、湖の底に砂が溜まってきたので3年かけ工事をすると仰ってました。林道が終わってもそれほどアップダウンのない、歩きやすいトレイル。
腫嵐荘のテント場は小屋の目の前。流し台の上にホースがあり水が出っぱなしなので炊事が楽でした。
小屋に渡るジップラインがアトラクションのようで面白い。足をかけるとブランコの様に揺れるので、のりこむときが最初は怖かった。固定用のカラビナを外す作業が案外力を使うので大変です。

登山者がもうこないのではという薄暮の時間に野湯がわきでる場所までいき、誰かが作った石造りの野湯にドボン。素っ裸で黒いお湯に入るのは若干勇気がいりましたが、入ると筋肉が弛緩する丁度良さでした。

〈2日目〉
【伊藤新道への装備】
●短パン+レッグカバー、Tシャツ+アームカバー、モンベルのサワタビ+モンベルKAMIKOソックス

沢登は初めてで、いろいろ調べてコスパのいいモンベルサワタビを購入。サワヤの人がKAMIKOソックスがいいと書いていたので、真似しました。 水に浸かると少しガポガポしますが、歩いていると多少しみ出ていきます。 サワタビの素材クリマプレンは、全く足が冷えないので驚き!ただ靴底のクッション性はそれほどないので、岩や石の形がダイレクトに足裏に伝わります。私は足裏マッサージみたいで痛気持ちよかったですが、足裏の刺激が苦手な人は避けた方がいいかも。ビブラムソールのサンダルなどで歩き慣れてる人はそれでもいいと思いますし、ゴアテックスではなく、水ぬけのいい靴がいいと思います。

鋭利に削れた岩があるので、手袋はしたほうがいいと思いました。
夏は短パンとタイツが定番でしたが、タイツが濡れてすぐ脱げないのも気持ち悪そうなので、モンベルのレッグカバーをチョイス。これは正解! すぐ脱げるし乾くし楽!それにしても短パンはSなのに、レッグカバーはL。自分の太股の太さに愕然…。

【渡渉の参考に】
・体重47キロ、慎重154センチ、荷物9キロ。
・防水ザック持っていないので、荷物はイスカの防水袋にいれ、それ超厚手のポリ袋に入れて二重に。

三俣のテント場の水が涸れかけているという情報と、ビバークする可能性も考え一人3.5リットルの水を持ちました。 晴嵐荘側からヘルメットつけたパーティーが行ったので、そちら側から渡渉できるかと思ったら無理でした。面倒でもリフトに乗って出発した方がいい。

沢の水量は少なめ。第2吊り橋跡が一番深く、154センチの私で太股まで濡れました。
湯俣の野湯で硫化鉄で真っ黒になったり、岩をへつったり、吊り橋の高度感にびびったり、湯俣ブルーの嘗め滝付近の野湯を探し回った挙げ句見つけられなかったりと、色々と楽しかったです。
岸壁、巨石、水の色など景観が色々と変化して見所あり。今回はピンクテープや吊り橋など、整備されてるところをなぞりましたが、脚力のある男の人はザブザブ遡上してもいいと思いますし、色々歩いてみたいところを自由に歩けばいいかと。
樹林帯は結構な急登なので、足は乾かしてから行かれた方がいいと思います。

【基本情報】
★高瀬ダム開門ゲート開門時間:7~8月は5時、9月から5:30
★鷲羽岳/日の出05:27/日の入り18:05(9/11)、標高2924m
★信濃大町のタクシー
アルピコタクシー/0261-23-2323
※高瀬ダムでは電波通じないのでクレジットの場合は前払い(9500円)

●七倉山荘 ・テント場あり、1人1980円。予約不要で使えますが、テント場を予約すると信濃大町まで乗り合いタクシーの送迎あり、1人1900円。

晴嵐荘

・営業/7月中旬~10月中旬
・収容人数/30名、テント/20張
・1泊2食/13,000円(入浴料込)、素泊まり/9,000円(入浴料込)
・テント/1張1,000円、1人1,000円、テント用の札無し
※水は小屋前に流しがあり、ホースからふんだんに流れている
・入浴料/1,000円 ・ランチ11:10-14:00/ルーローハン、台湾麻婆、ガパオライス1200円

●三俣山荘
・素泊まり/9,000円(入浴料込)
・テント1人2000円※予約不要
・展望食堂(夜の部)/山小屋夕食後~21:00まで、ラストオーダー20:30※なぜか20:00と言われた日もあり
・テント場の水場は蛇口ひねるとでます。
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先行者が渡り切るのを待ちます
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誰かが置いた目印の足袋
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「緑のホース」の地点まで高巻き
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2023年9月中旬▲開通したばかりの伊藤新道~笠ヶ岳テント泊縦走② [北アルプス(長野・富山)]

〈3日目〉
・三俣山荘停滞
〈4日目〉
・三俣山荘~双六岳~弓折岳~笠ヶ岳

鷲羽ピークは三回目。初めて鷲羽池へ降りてみました。途中ハイマツがせり出し、藪漕ぎのようになっている場所も。池の周囲は上から見た感覚よりも意外と広く、晴れてればここで昼寝したいと思うぐらい静かでいい場所でした。池の色は藻の色。透明な水の中には藻がびっしり生えていました。

双六岳は3回目ですが、毎度曇っています(笑)。でもおかげで毎回双六で雷鳥に出会うことができます。
三俣から笠ヶ岳までは長いですが、天空の縦走路はなかなか気持ちがいいですね。
行きは曇っていましたが帰りは晴れていたので槍までくっきり。前日にピークを取ったので、帰りは笠新道に向かいながら日の出を迎えました。
ただ笠のテント場から小屋まで遠いので、トイレが大変。おなかの調子が悪かったり、生理だと辛い…。テン場に、被災地で使うような携帯用トイレボックスを一つでも置いてくれたら凄く便利。ゴミは持ち帰るとして。自分のテントの中ですればいいじゃんというのはかなり乱暴。テント場代=トイレ代みたいなもんなんだから、それぐらいしてほしいですね。

●笠ヶ岳山荘(7/10~10/15)
・090-7020-5666
・テント泊予約不要、1人2000円、山と高原地図では30張となっているが、見たところ50張はいた気がする。テント用の札無し
・素泊まり9000円
・水は雪渓で取れるが、今年は7月下旬で枯れた
・天水は一人1リットル制限で200円、ペットボトルの水500円で販売
・カップヌードル、焼きそばなど購入した場合はお湯を入れてくれる
※クリヤ谷コースは通行禁止、山頂に通行禁止の立札あり

●双六小屋
・昼食/10:00~、ただしホットミルクなど温かい飲み物は8:00でも提供してもらえた
・カップヌードル系なし、行動食系は菓子パン、ナッツバーなど。柿ピー一袋100円
・未だにマスク着用のお願いしている

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池の水が少ない
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稜線に出て振り返る
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眼前の笠には雲がかかる
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チョップで割ったような岩
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最後に笠をのぞむ。ここからは樹林帯
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