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2024年2月 厳冬期・誰もいない鬼怒沼へ② [日光・男体山(栃木)]

【復路】
06:00~ トレッキング
15:25 日光市営バス
17:00 鬼怒川温泉駅
17:51 駅から鈍行


●日光澤→鬼怒沼のトレイルについて

わかん+ペツルの10本爪アイゼン(アルミ)装着。

オロオソロシ展望台から上はノートレースで膝丈のラッセルとなった。

といっても、ほとんど相方が先行してくれたので、私は後追い。たまに私もラッセルさせてもらったが、10分を経たずにぜいぜいと喘ぐ。雪質が湿気を含んでいて重く、足を抜くときに重みを感じる。
雪が降っていたので、下りでも既に薄っすらとトレースの上に雪が被っている。
そのため、下りは私が先行した。帰ってからは筋肉痛となった。


話が前後するが、標高1780m地点の急登は雪が崩れやすく、一部ピッケル無しでは登れない箇所もあった。スノーシューでは雪が崩れて無理だろう。そこを超えたなだらかな地形に入れば、スノーシューで問題なし。

私たちはオロオソロシ展望台からわかん+アイゼンでずっと行動、それで問題なし。

日光澤から鬼怒沼まで登り5時間半、下りはオロオソロシ展望台まで2.5時間。


1800m以上のなだらかな針葉樹林帯と広葉樹林帯は、木漏れ日が雪に反射してとても美しい。
自分の息と時折聞こえる鳥のさえずりと、風の渡る音がなければ静寂。風の音もどこか遠くで鳴っているようで、私たちのいる空間だけ無音のドームに包まれているようだった。誰もいないことのえもしれぬ解放感と、心もとなさが共存する。雪山は稀有な体験ができる異空間だと思う。


【温泉について】
帰りに日帰り湯として利用しようとした加仁湯は、土日祝は受け付け無し。「送迎付き日帰りプラン」の団体客がいるからだそうだ。
その時の態度があまりにひどいので、ここには二度と立ち寄らないことに決めた。
旅館の方に尋ねると手をしっしっとやられて「やってないやってない」とやられたのだ。「申し訳ないですが土日祝は団体客だけの受付なのです」のような一言があってもいいだろう。なぜ今日の日帰り客は未来の宿泊客だと思わないのか?

足湯は熱湯、3秒と漬かることも難しい。ベンチは雪かきしてないので、濡れている。一般の観光客は濡れるのを嫌がり、誰も浸かっていなかった。全体的に気づかいのない旅館だと思った。

●鬼怒川温泉駅について
駅構内の売店は17:30に閉店。17:00についた時点で駅弁は空っぽ。パンやおにぎりの軽食もない。
私たちは鈍行17:51で帰ったが、特急が19時台まであるのなら少し多めに仕入れておくべきではないだろうか。
弁当が無くても、ちょっと軽くその場で食べられるものが欲しかった。
地元の手作りのおまんじゅうなどおかず、どこで作らせたかわからない添加物いっぱいのお土産品ばかり。 これだったらよっぽどコンビニのほうがいい。

地元らしさ、地産地消、旅行で求めるもの、日本が失ったものについて考える山行・旅行となった。


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ピンクテープが一応ある
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ついたときの静かな興奮と喜びP_20240211_143411_copy_800x600.jpg
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前日の15:00ごろ、快晴・風速10mほど
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朝日を待つ
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すぐに雲に隠れてしまうP_20240212_070530_copy_800x600.jpg
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でも幻想的
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陽の光で森が目覚めていくP_20240212_095012_copy_800x600.jpg
オロオソロシ展望台
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帰りに八丁の湯の目の見えないわんこに会いました。タンバリンで音のなる方へ誘導しながら散歩してました。


タグ:雪山
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2024年2月 厳冬期・誰もいない鬼怒沼へ① [日光・男体山(栃木)]

(往路)
鬼怒川温泉駅→日光市営バスで女夫渕まで1時間半→おくきぬ遊歩道を2時間→日光澤温泉


●女夫渕→日光澤のトレイルについて

遊歩道はチェンスパ・アイゼンなしでも冬靴で歩けるが、階段や滝の下は凍っているので思う存分楽しみたいなら着けたほうがいいと思う。まあるい雪帽子をかぶった岩や、せせらぎ、氷瀑をみながらのんびり歩く。
期待していた八丁の湯のわんこには出会えず。ちょっと残念。

●日光澤温泉
日光澤はわんこの「サンボ」目当てに泊まったが、老犬のためか厳冬期はほぼ外におらず、犬小屋にいても中に入れてくれと店主に頼み込み(その姿も可愛い)、部屋に引っ込んでいる時間が長くほぼ人前に姿を現さなかった。出てきた時はやっと会えた~~!と湯治客が大盛り上がり。
ここの店主は犬がいなくなったら客が減ると思ったほうがいいかもしれない(笑)

混浴露天は、ついたときはグループで入っている人がいたので遠慮した。
ご飯を食べた後は19:00‐21:00が女性専用時間だったのにうっかり寝てしまったので、水着を着用して、22:30ごろに利用。21:00以降は待ちか寝ていた男性陣がごっそり利用したとみて、狙い通り誰もいなかった。

雪が降り、微風があった。写真を撮っていたがとてもじゃないけど数枚とるだけで精一杯。
体の筋肉が一気に収縮していき、ぐんぐん体温が奪われていく。
獣と違い、毛無種族の脆弱さを感じた。漆黒の空から降る雪を見ながらの露天は格別だった。


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動物の足跡

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人間…火と思ったら小さかったし深くない。猪だろうか
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滝の裏側をのぞいてみる


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2020年6月▲男体山&日光白根山・二日目 [日光・男体山(栃木)]

【食事

・朝食・・・白米、麻婆茄子丼、味噌汁

・昼食・・・どん兵衛

・山小屋・・・豚汁、岩魚

 

さすがキャンプ場だけあって水場が格段に使いやすかったのですが、何せ深夜まで騒いでいた人が居て、睡眠時間がとれず。登山はスポーツ、キャンプは休暇。登山者とキャンパーの活動時間は激しく乖離がある。多くが寝静まっている早朝、燕がたくさん飛び交う中をひっそりと出発。

スキー場を脇目に進むと登山道の取り口。一気に急登が始まります。張り出した木の根、ぬかるんだ土にかろうじて乗っている石など、歩き易いとは言い難い道でした。天狗原までくると、雪渓がちょこちょこ。前白根山にくると五色沼に青空!

稜線に出ると展望広がり、振り向くと五色沼。空の色で沼の色も変わります。
山頂では標識側がガスったけれど、下山時は雲の切れ間に弥陀ケ池、その奥に菅沼を眺めながら降りることができました。弥陀ケ池の神秘的な水面にうっとり、珈琲でも沸かしたかったのですが水面からの冷気が体を冷やすので小休止としました。

そこから樹林帯の菅沼登山道を黙々と下山。登山口の開けた森で、連れが逃げる熊の背中を目撃。

人間の活動自粛で、熊は活発になったようです。

登山口の「山小や」さんで、北海道産のオショロコマと豚汁をいただき、バスがくるまで菅沼キャンプ場で100円の見学料を払い、菅沼で釣り人を眺めながら休憩。
※ちなみに山小やさんは16:00で閉店してました。

湯元温泉に戻り、歴史のある【温泉寺】で御朱印もらい、連れだけ温泉に入りバスで湯滝下車。

だいぶ日暮れも迫っていたが戦場ヶ原を少しだけ見学したくて湯滝から遊歩道へ向かう。木道の破損個所があり巻き道をいきます。この巻き道が森を突っ切るためかなり鬱蒼としていて、なかなかに恐怖を感じました。

なにせ誰もおらず、連れと私の二人きり。こういうときにまた熊に会いそうだなぁと、熊鈴はつけてましたが更にストックを叩き合わせて高音を出しました。

テラスのある有名な中央の木道が破損していて通れないので、「泉門池(いずみやどいけ)」をなめるように歩き、戦場ヶ原のヨシの原を東へ向かいすぐに車道に出るコースを取りました。

それでも6月の日光の夕暮れは早いと感じました。最終バスが来る頃には夜のとばりが下りてきて、男体山も黒黒としておりました。

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五色沼の後ろが白根山
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白根山への最後の急登
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避難小屋前の分岐へ下る。小屋の扉が固くて開けられませんでした
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山腹途中から振り返る
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弥陀ヶ原
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この付近に子熊が出ました!
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オショロコマをいただきます
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100円払って入場し、菅沼で休憩
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温泉寺です
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湯滝はものすごい迫力
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誰もいない湿原
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目の前に男体山


タグ:日光 白根山
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2020年6月▲男体山&日光白根山・一日目 [日光・男体山(栃木)]

【装備】

防寒・・・寝具用に夏用半シュラフ、薄手のダウン、フリース

行動中・・・Tシャツ、短パン、タイツ、帽子、アームカバー、風除けに雨具

 

食料

行動食・・・あんぱん、珈琲、塩タブレット、ドライフルーツ、カロリーメート

夕食・・・カレー飯、レトルトポテトサラダ

 

梅雨の時期ですが快晴にめぐまれました!
バスターミナルでテント用の荷物をデポし、1キロほど歩いて男体山へ。

ちなみにターミナルのトイレにはトイレットペーパーが設置されておらず、入り口の自販機でポケットティッシュを買うシステムなので要注意。用を足してから気がつくと悲惨…、子供は一人で入ったときに泣くね、これは。大声でおかあさーん、って呼んでる子がいそう(笑)。チップ制にすればいいのになぁ。

 

いざ神社にて。登拝料として一人千円払うのですが、何故か社務所で受け取ってもらえず。

あそこに入れてください、と言われた場所には古びた賽銭箱があったのでここでいいのか?と冷や冷や。
また、登拝受付時に頂けるという有名なお守りがあるのですが、御朱印を頂いている間に失念してしまい、巫女さんが慌てて呼び止めて渡してくれました。よくわかりませんが神主さんと巫女さんの連係も悪く、すべてにおいてギクシャクとした対応でした。

 

4号目までは笹藪のぬかるんだ土の道を登ります。急登故に登山者の足で道が掘られていくため、土だまりが左右に高くなっていきます。数種類の道があったので、壊れないように数年ごとに変えているのかもしれません。

4号目からが本当の登山道。林道を通らずに直登できる道があったはずですが、そこは通らないようにと社務所で言われました。一応確認しようと思い現場近くで探しましたが、それらしき道は見あたらず。前年の台風で崩壊してしまったのかもしれません。

 

5号目すぎあたりから岩場が増えていきます。ストックはかなり邪魔になりますね。

8号目からようやっと岩場が終わり、緩やかな勾配の土の道になります。アキレス腱がピンと伸びる程度の傾斜、なんてことないはずなのに岩場で疲弊した筋肉に地味にこたえます。

 

展望が開けた場所にくると、赤土に変化。急に視界が開けて中禅寺湖が見え、見上げるとガレ場の先に頂が。

鳥居をくぐり、山頂到着!旧社務所の荒れ果てた小屋の先には宝剣と本物の山頂標識。

霧も晴れ、翌日登る草津白根山が見えました!

時間があれば太郎山遙拝所まで行くのがおすすめ。そこから見える景色は山頂のどこよりも絶景です。眼下に戦場が原、12時の方向に白根山、2時の方向に太郎山、1時の方向に湯本の町並みが少し見えます。

 

下山時にはなんと男体山の化身とされる蛇(おそらくアオダイショウ)に出逢いました! いいことありそうな予感。とおもいきや、16時台のバスに間に合わず。次のバスまで何と1時間半近くもあいてしまう…ということでバスターミナル近くのスーパーで買い出しした後ベンチで夕食をとってから、キャンプ場に移動しました。夕焼けに染まる男体山をみながらのレトルト食もなかなか乙でした。

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