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2023年4月▲丹沢ナイトハイク~主稜縦走 [丹沢山系]

【行程】
21:00 大倉登山口到着
22:00 行動開始
1:30 塔ノ岳到着
4:30 蛭が岳到着
5:10 ご来光
~朝食
6:45 檜洞丸へ出発
10:00 檜洞丸到着
~30分休憩~
11:45 出発

14:00 西丹沢ビジターセンター到着

【ウェアリング】
・半袖Tシャツ、アームカバー、ソフトシェル、稜線ではレインウェア、グローブ

【蛭が岳山荘】
・休憩スペース200円。※トイレのみ利用も200円。
・ペットボトル(水、ポカリ、コーラなど)…一律500円。

【食事】
出発前・・・おにぎり2、メンチカツ
蛭が岳・・・ラーメン、ゆで卵
行動食・・・(一人)巨大まんじゅう1、羊羹2、柿ピー1.5袋、カントリーマーム4

アルプスや八ヶ岳は寒波が来て天気が読みづらいので、かねてから足慣らしにと温めていた西丹沢への縦走に変更。
しかし踏破したいルートはCT13.5時間。
交通機関を利用して始発で行くと登り始めが遅くなり、帰りのバスに間に合わない可能性もありました。

ならば終電で到着してナイトハイクしよう、ということでカモシカ山行を決行(※夜通し歩くことの通称)。

 

大倉から蛭が岳は以前通ったので道もわかる上に危険な個所はなく、ほぼ満月だったので月明かりによる視界もばっちり。またこの日は寒波がきていたことから蛭も出ないのではと予測したところ、やはり出ませんでした。

 

しかし稜線は0℃近くに下がり、塔ノ岳からの稜線は風もかなり強く、薄手のグローブでは手がかじかむことも。なので汗をかかないようにすることと、蛭が岳に日の出前に早くつきすぎないように、歩行速度を調整しました。

 

大倉から塔ノ岳までは夜景が美しく、丹沢山から蛭が岳までは、月明かりにうっすら浮かび上がる富士山が印象的。そして蛭が岳からの朝日と軽く朝焼けした富士山の眺望はすばらしく、眠気はどこかに吹き飛びました。

 

蛭が岳から檜洞丸までの道、最初の下りはかなり崩れており、鎖場もある。また茨(いばら)がかなりせりだしているので、ウェアや肌を痛めぬよう注意が必要。蛭が岳の下りをやれば、あとは細かなアップダウン、平たい場所もちょくちょくあり、気持ちのいい稜線歩きができる。

 

檜洞丸から西丹沢ビジターへの道、「つつじ新道」はピンクのつつじが彩り、西丹沢ビジターセンターへ標高を下げれば下げるほど山桜が咲き乱れ、春を感じる満足いく山行となりました。西丹沢は隠れ桜の里かもしれない。※ビジターセンターは平日閉じています。

 

●蛭情報…丹沢山付近の階段で2匹。

●夜情報…蓑虫や木から糸を出して降りている幼虫にひっかからなぬよう注意。足下にはヤスデもちらほら。蛭と見間違えて驚かぬよう。P_20230409_235927.jpgP_20230410_003832.jpgP_20230410_051642.jpgP_20230410_064725.jpg
蛭が岳より

〈写真続き〉


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2020年11月中旬▲丹沢主脈縦走(大倉~塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~黍殻山~青根) [丹沢山系]

【全行程】
①丹沢主脈縦走(大倉~塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~黍殻山~青根)
②青根~相模湖~小仏城山~八王子城址
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【一日目】
大倉~塔ノ岳~丹沢山~蛭ヶ岳~黍殻山避難小屋

数々の登山ルートが通行止めになっているので、どうしても駆け足になってしまいました。
この日は天候もよく、半袖で丁度いいぐらい。山頂につくと風が吹き曝しなので、ソフトシェルを着ていても汗冷えがひどく、体温調整に難儀しました。
有名なバカ尾根は、階段や木道の枕木の間隔が自分のリズムと歩幅に合わず、トレポがないとつらいものがありました。塔ノ岳山頂では先に歩いていた相方の姿がなく、せっかくの景色もそこそこに小屋でトイレを済ませドリンクを補充し出発。最近の縦走はほぼポカリスエットに頼り切り。丹沢山でやっと相方に追いつきました。
塔ノ岳から丹沢山、蛭ヶ岳までは、ずっと西側に富士山を望みながらの気持ちの良い尾根歩き。
一か所、蛭ヶ岳への下りで「鬼が岩」という場所に鎖がちょいっと出てくるのみで、それ以外は本当に気軽に歩けます。人気が少なくなった時間帯を狙ってか、午後15時すぎても北方面からやってくるトレイルランナーも多かった。丹沢の尾根は、塔ノ岳からの縦走は腰ぐらいの薄や草が生えていますが、視界が遮られることがないので、低山なのに亜高山帯にいるような、不思議な感じ。

蛭の次は「蝮(マムシ)に注意」の看板あり、落ち葉を踏むことにやや緊張。暖かいので蛭の子供もいたりして…(蛭の幼虫がどこで育つのかは知らないけど)、などと嫌な予感も頭をよぎりましたが、両方出没せず。
蛭ヶ岳から姫次までは鬱蒼とした樹林帯に入り、急斜面の階段大下り。実は翌日になったら黍殻山から登り返して西丹沢へ降りようかとも考えていたのですが、そんな気力も失せ、黍殻山避難小屋で宿泊。先客が二人いて、談笑しつつ夕食をとる。

〈小屋情報〉
・無人小屋…自炊用のテーブル・イスあり。十人ほど収容可。
・トイレあり…やや汚い、紙なし
 
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塔ノ岳から見る富士山
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帰りの平丸バス停の目の前、急こう配の階段の先には八坂神社

タグ:丹沢 登山
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2018年元旦▲神奈川・丹沢系大山で初日の出②下山編 [丹沢山系]

【行程】
08:00本社出発~雷ノ峰尾根~見晴台~二重の滝
10:00阿夫利神社下社着、参拝
11:00珈琲
11:40こま参道~ねぎし旅館で食事~茶湯寺
13:12バス⇒伊勢原駅前

●下山して阿夫利神社に参拝

下山は晴れ晴れとした見晴台ルート。登山客とすれ違うことがほとんどなく、誰かが飛ばしたドローンの飛行音が響いていました。見晴台は開けていて確かにのんびりできるが、富士見台の方が富士山が見えていいかも。
富士見台で初日の出待ちをする人もいるみたい。
二重滝は水量がほとんどなく、涸れ沢と化していました。二重神社が脇にあります。
疲れ果てた体に目に鮮やかな漆色。地下入り口で神水と、本社・下社両方の御朱印を頂きました。
〈阿夫利神社祭神〉
・大山祗大神(おおやまつみのおおかみ)・・・山と水の神
・高龗神(たかおかみのかみ)・・・水神。または小天狗とも。
・大雷神(おおいかずちのかみ)・・・雷の神
地元の亀戸天神社の講が勧進した天満宮と、コノハナノサクヤヒメ・イワナガヒメを祭る浅間社も境内にあります。

売店の並びにお洒落なカフェ。ここで眠気を払い、ケーブルカーで下山し、こま参道の【ねぎし旅館】で食事のみの利用をしました。
猪鍋と豆腐定食を注文。大座敷を衝立で仕切った畳の部屋で、ゆったり足を伸ばし一息。
獅子鍋は確かに獣臭いですが、連れも私も割りと平気。しっかりと噛みごたえがあり、肉汁がほとばしります。
たれをつけなくてもしょっぱみのある旨味と、茸類のような苦味が感じられました。
豆腐は冷奴、ゴマ豆腐、飛龍頭、卯の花など九品もついて満足。
こま参道脇に【茶湯寺】という珍しい名前の寺があったので、立ち寄りました。
残念ながら閉まっていたので、本尊の涅槃大仏は見ることは叶いませんでした。
茶湯寺は通称で、真言宗大覚寺派寺院の来迎院が正式名のようです。
創建は義範(寛治2年1088年卒)が開山、雨降山大山寺住僧や八大坊の菩提寺であり、かつて近隣では葬儀百日目 に、当寺で茶湯を授かる習慣があったことから「百一日参りの茶湯寺」と呼ばれていたようです。
残念なのは日向薬師まで足を伸ばそうと急いでバスにのったが、伊勢原についたら日向行きのバスが僅かの差で出てしまい、乗り継ぎが上手くいかなかったこと。次のバスまで30分。
この時点で14時近く、昨日夕方16時に起きてから22時間寝ていないので明日のことを考え、やめました…。
お正月はこま参道から日向へ直行するバスが出てくれたら嬉しい。
結局、道路は伊勢原方面に戻ることには違いないのだけど。

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↑富士山もばっちりです
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気持ちよく晴れました
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二重社です
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滝はすっかり涸れていました
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しんどいけどまた登ります
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ご神水。この奥で御神酒も頂けました
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明るくなってから撮ってみた登山道入り口
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つらかったため、二つのご朱印が感慨深く

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売店の名物「ルーメソ」は、縦のラーメンの幟を横にした物
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ルーメソ横のお洒落なカフェで朝珈琲
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グッドデザイン大賞を取った車体
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ねぎし旅館です
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猪鍋定食
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豆腐定食。卯の花最高!茶碗蒸し美味!
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茶湯寺の参道
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侘びた雰囲気がいいです


《メモ》
●大山山頂からの初日の出 予想時刻 午前6時45分
●小田急丹沢・大山フリーパス・・・Bキップおとな 1,530円
●バス 神奈川中央交通・・・伊11 大山ケーブル行 直行

▼伊勢原駅北口発

●大山ケーブルカー
大山ケーブル~阿夫利神社・・・繁忙期 片道630円

●伊勢原市観光協会 アクセス
●伊勢原観光ガイド 新着情報

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2018年元旦▲神奈川・大山で初日の出①登頂編 [丹沢山系]

【行程】
2:05伊勢原着
2:20コマ参道~女坂
3:20大山寺参拝~女坂
4:20阿夫利神社下社着、
6:00阿夫利神社本社
6:45初日の出
神奈川県の丹沢系大山へ初日の出登山をしてきました。
大山は「両詣り信仰」といって、「大山に登らば富士山に登れ、富士山に登らば大山に登れ」と言われてきた場所。睡眠不足が否めなかったのですが、一応ケーブルカーは使わずに登頂するつもりだったので、大山フリーパスのBキップを買いました。しかもケチって新宿からニューイヤーエクスプレス号に乗らず鈍行で(笑)。
紙の切符は久しぶり。JRからの乗り換え時に失敗したくないので、窓口で方法を聞きました。
改札を通るときは、「スイカでタッチしてからフリー切符を挿入」、切符の場合は、JRの切符とフリー切符同時に挿入」です。
どうでもいいけど、車内はカウントダウンイベントに参加した様子の外国人ばかりでした。
伊勢原着。田舎過ぎることも過ぎないこともない普通の駅。バスに乗るも辺りは真っ暗なため何も見えません。
それがかえって厳かな気分を醸し出します。

夜間に堂々と登山することができる、初日の出ならではのイベントならではです。
「あけましておめでとうございます」お正月だけ発することの出来る言葉を口にしながら、こま参道を歩きます。チラホラと開店している店も。破魔矢などを抱え初詣を終えた参拝客とすれ違います。
大山こまは商売繁盛の縁起物として、古くから土産物として作られてきました。2017年に大山詣りが【日本遺産】として登録されたのを機に、一人しか継承者のいない職人を増やそうとしているそうです。

●意外とつらい女坂。大山寺の厳かさ
なめてかかるな女坂!大山まではまさに階段地獄!
整備されていることがかえって足に負担をかけます。太ももはバンプ状態、汗だくだく。
ちなみに電柱が適度にあるので、女坂~阿夫利神社下社まではヘッドランプがなくても歩けます。 
時折現れる【弘法大師七不思議】が暗闇ではっきりと視認できず、少しもったいない気もしましたが、このときは再び下山時に通る可能性もあると考えてました。
ちなみに5番目の「無明橋:この橋を物をいいながら進むと、落とし物や忘れ物をする」と言われてますが、私はこの日既に最寄りの駅でバードコールを落としたばかりでした。

大山寺では厄除けを願い崖に土器を投げる「かわらけ割」をしたあと、拝観料を払い本堂をぐるりとめぐりました。
大山寺は755年に奈良東大寺を開いた良弁僧正が開山、大山寺第三世として弘法大師が招かれました。
1192年には源頼朝が戦勝祈願で太刀を奉納し、1604年には家光を世継ぎにしたい春日局がこもって不動明王に祈願したという歴史を持ちます。

明治元年に神学者・権田直助と暴徒により伽藍ことごとく破壊されたそうですが、この権田直助、のちに「明治6(1873)年7月から相模国大山阿夫利神社祠宮、大講義に任ぜられ、同12年には権大教正となり、この年から14年まで伊豆三島神社の宮司を兼任した」(朝日日本歴史人物事典)とあるので、明治18年に大山寺が復興するまで、僧侶たちはほぞを噛むほど悔しかったでしょう。
本尊の不動明王は権田直助からの破壊を免れ、須弥壇のさらに奥にガラス戸で仕切られて鎮座しておりました。
内部には徳川家光が寄進した宝物なども。ちなみに不動明王を見学中に祈祷が始まり、その大音声にびっくり。
須弥壇の裏で聞く機会は滅多にないでしょうね。
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崖下に見える茅の輪に入れます
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お寺の階段途中から見る夜景
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●きつかった登頂。阿夫利神社本社まで

ご朱印を頂き阿夫利神社下社に着くと既に4:30。
日の出まで90分しかなくなってしまって、けっこう焦りました。
下社から本社へ至る前にお祓い用の大幣で連れと交互に祓います。その脇にお守りがあったのに気がつかず登山(泣)。

開山期以外は片側しか開けていない【登拝門】をくぐると、真っ暗闇に茫漠と浮かび上がる急勾配の階段。
ここから先は公共の明かりは全くありません。
階段に関しては暗くて良かった。目の前に集中して一歩一歩登ったので、逆に疲れを感じませんでした。
見えていたら心折れていたかも。
そこから先はもう無心。登りやすいとはいえ、なだらかになることがほぼない。
鼻水は出るわ汗は出るわ、少しでも立ち止まると寒気がおそうわ。
時折見える夜景が心慰めてくれました。

登頂6:00、既にベストポジションはテント組、エマージエンシーシートにくるまっていた先着組などに取られていましたが、何とか日の出が見えるポジションを確保。
登山中は何回も「あとちょっとだよ」とうそぶく連れに「嘘つき!」と悪態をつきながら心中「二度と夜間に来るまい」と固く誓っていたけれど、いざ初日の出を拝むと「また来よう」と思ってしまう。
それぐらい顔を出した瞬間の太陽は神々しく、何もかも忘れさせてくれます。
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登拝門です
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