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登山家・志水哲也さんの動画作品上映会&番組【アドベンチャー魂】のトークショー [△登山関係のイベント]

●19時~21時 モンベル渋谷店

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登山家で冒険家の志水哲也さんの動画作品集の試写会と、同じく冒険家の田中幹也さんとTBSの番組【アドベンチャー魂】の椎葉ディレクターのトークショーに行きました。
そこに、12/6放送の番組に出演しているクライマーの山岸さんも駆けつけ。
確か田中幹也さんの後輩だから、と仰っていた気がします(逆だったらすみません)。

①前半
春夏秋冬の剣岳、登山道や登攀ルートから外れた場所からの空撮もあり、じっくり堪能できる。
志水さんは「剣というよりも地球を撮っている」と語っていました。
余計な音のない静かな映像が流れる時間は、ヒーリングタイムのよう。
頭を空っぽにしただただ美しい映像に身を任せる。なぜか涙がじわ~と滲みでてきました。
珍しい雷鳥同士の喧嘩や、交尾の写真もありました。

音楽を編集した方が紹介されました。
フリー素材でBGMを探したが、なかなか映像に合う(長さの?)音楽が見つからず、苦労したとのこと。

志水さんは「剣大滝が上れなかったから登山家をやめて、写真家に転向した。動画は次の宮之浦岳を出して終わりにし、写真に戻ろうと思う。ドローン撮影二年目までは、機体のキャッチに失敗しあばら骨を折ったりした。(動画も写真も)両方やればいいじゃないかと言われるが、自分は何かを始めるときは何かを辞めてから挑む」と仰っていました。

●後半

椎葉さん、田中さんが登場。幹也さんは志水さんの写真のコピーを20部ほど持参(笑)。
トークショー後に先着順でご自由にどうぞ、と(終了後にいただきました)。
そこで志水さんがその写真の切り抜きのことに触れて「普通は持ち歩かない」といったら山岸さんが「幹也さんに写真を持ち歩いてもらえたら、それは最高ですよ~」と。それをうけて志水さんは「(幹也が)そんなことを思ってもいないのに、よく美談としてまとめたな~」とただのネタを美談にしたと疑問視(笑)。

志水さんの話で記憶に残ったのは、「撤退する勇気という言葉が一人歩きした時期があった。そこに違和感があった。挑戦する勇気がないだけじゃないか、と思ったこともある」という内容。失敗の言い訳を、そういう言葉で誤魔化したくないという気持ちが伝わってきた。

そういえば志水さんも田中さんも写真が苦手なんですよね。志水さんはサインも撮影もしてくれましたが、「カメラを向けられると笑えないんです。でも怒っているわけではないです」と仰っていました。田中さんに限っては両方しない主義。
記録や数字にならない冒険も危険な場所もたくさんある。

記録や数字に残る挑戦は、わかりやすいし、賞賛されやすい。

そういった主流にのらず自分軸の挑戦を続けてきた人たちだから、写真やサインを求められると「承認欲求」目的で冒険していると思われたくない、という抵抗が働いてしまうのかもしれない。
幹也さんが持ってきた、志水さんの写真のコピーをみて思った。圧倒的な孤独を楽しみつつも、その孤独が耐えられない瞬間に支えにできる思い出なんだろうなと。その思い出を共有できる人がいるって、羨ましい。

〈トークショー他メモ〉
・椎葉さんの質問→「幹也さんのSNSで頻繁に登場する、さんこんさんって誰?」
幹也さん「じゃあ次の番組で呼ぼう」
・幹也さんの粉々ポテトチップスはうまい。アド魂メンバーの東野さんも含めて真似をしたら定番になった。 幹也さん「志水の登山は執念というか演歌の匂いがする」
椎葉さん「そういえば西沢渓谷で登れなかった沢を何度も挑戦してましたよね。あのとき、東野さんに大丈夫ですか?って言われて怒ってませんでした?」
志水さん「めちゃくちゃむかついてた(自分に)、ガイドしててお客さんに大丈夫?と聞くことはあっても、言われることはないから」
・妙義山の回、幹也さんの連合赤軍のくだりはカットしたくなくて、テレビ局と揉めた。

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