2018年8月22日▲北ア表銀座縦走④/槍ヶ岳アタック~横尾 [北アルプス(長野・富山)]
【四日目行程】槍ヶ岳山頂アタック→横尾へ下山
07:00 テント出発
07:50 槍ヶ岳山荘到着
08:12 槍ヶ岳登頂
10:15 槍ヶ岳山荘出発
11:00 殺生ヒュッテ到着
14:00 殺生ヒュッテ出発
16:40 ババ平
17:15 槍沢ロッヂ
18:30 横尾到着
《飯》
朝…マカロニポタージュ
昼…マカロニポタージュ残りと、ラーメンと鶏肉レトルトパウチ
行動食…魚肉ソーセージ、カロリーメイト、ドライフルーツ
《横尾山荘》
・水…わき水をひいた、蛇口のある洗面台がある
・トイレ…二つあり、向かって左手は非常にキレイ、まるで水洗便所のようなぼっとん。右手も山頂付近の小屋よりきれいですが、臭う
・昼食メニュー…未確認。おそらくカレーはあると思われる
朝、早ゆでマカロニを茹でて、茹で汁にコーンポタージュを混ぜてあったかいスープスパにする作戦でしたが、マカロニを茹ですぎてグチャグチャのドロドロに!荷物をテントにデポし槍ヶ岳アタックする日なのに、出発に時間がかかり最悪の出足となってしまう。
ポタージュは半分ほど食べて取りあえず放置し(笑)、東鎌尾根の続きから登る。登ってる途中で、山伏たちの法螺貝の音が響き渡る。こちらも気分が昂揚し、雄叫びをあげる。最初は山小屋の人がホルンでも吹いているのかと思った。今回の山行、ホシガラス、雷鳥、花、オコジョ、星、山伏……なんて贅沢。
槍ヶ岳山荘で暫しトイレ休憩。 団体もいないようだし、いざアタック。多少高所恐怖症の気があるのでほぼ周囲の景色を見ずに、目の前の岩を登ることだけに集中。もったいないが目が回って踏み外したらそれこそ最悪だ。
槍ヶ岳といえば、たくさんの人が写真をアップしている垂直梯子はそれほど怖くなく、むしろ鎖場で足が届かず困った箇所があった。私は153センチ。日本人女性に多い背丈だが、背が低くリーチが短いことには変わりなく。あと五センチ高ければ大分違うのにな…と何度恨めしく思ったことか。梯子は急いで登るとすねをぶつけるので(というかぶつけた)、部活のように「一、二」と一歩一歩小声を出しリズムを重視した。これだけで大分心も落ちついた。
中国人や韓国人の旅行者が、こちらが鎖を掴んでるのに同じ鎖を掴んだり、梯子を数珠繋ぎに登ってきたりして困った。また、後ろについていた方がまだ足場を探している私の足近くに手を置くなど、危険なこともあった。その人は岩登りの経験が豊富なようだったが、私が手を踏んでしまったらどうするつもりだったのだろう。こちらもビックリして足を踏み外してしまうかもしれない。山に限らず、スポーツではどういうことをしたら自分にとっても相手にとっても危険なのか、想像力を働かせることが大事だと思う。
山頂についたときは自然と涙が出た。高く上った太陽に空も雲もきらめき、果てしなく山の海が広がる。いつまでもいつまでも眺めていたいほどで…。早朝にはブロッケン現象が起きたようだが、どちちが良かったものか。雲の上で、日本で五番目に高い場所にいる…そのことを考えるだけで、達成感はひとしお。
槍ヶ岳山荘で雷鳥ストラップとさんざん迷い、「槍ヶ岳手ぬぐい」を買う。この山行でも実感したのだが、手ぬぐいは軽い・速乾・頭に巻ける・首にも巻けると、万能アイテム!
ヒュッテに戻り、いよいよ下山。昼食は例の放置したコーンポタージュを水でのばしてスープを追加、意外と食べられる味になった。更にカップヌードルリフィルと鶏肉の塩味煮込みレトルトパウチを食す。
テント場に雲が湧く
ほら貝が聞こえてきた
山頂近くで毛づくろいをしていた岩ひばり
左が昇り用、右が下り用
北鎌尾根を行くパーティー
いわぎきょう
播隆上人が寝泊まりしたという坊主岩小屋
ミヤマシシウドが咲き乱れるグリーンバンド
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