2023年1月▲妙義山~白雲山・表妙義を縦走 [妙義山(群馬)]
【持参食べ物】(2人分)
●行動食…柿ピーボトル、羊羹6、ゼリー4
●昼食…おにぎり4、味噌汁
●ヤマセンボトル500ml×2
●水…1人1.5リットル
【ウェア、道具】
(上)モンベルジオライン長袖MW、Tシャツ、ソフトシェル
(下)ジオラインタイツMW、ノースフェイスアルパインライトパンツ
(防寒)ダウン、テムレス
(道具)トレポ1セット、ハーネス、ビレイ道具一式
もうちょっと時間置きたかったけど、にっぽん百名山で放送されるとまた混むかもしれないし、二月は寒いし春夏はヒルが出るなぁ…ということで再び日帰り決定。
前日、今度は登山口までタクシーを使おうとタクシー会社に電話(前回は歩いた)。
しかし7時20分に到着する旨伝えると「営業は8時からなので、予約の受付はできません」とにべもなく電話を切られました。 ということで、また駅からロードを1時間歩く。しかし今回は写真を撮りまくって時間の無くなった前回の轍を踏まえ、ささっと御朱印をもらいお参りを済ませ、ハーネス一式を装着して9時にはスタート。
前回は奥の院への分岐で装着し、寒さでもたついてしまったので、さっさとつけていってしまおうという算段。
二回目ということもあり、「ビビり岩」「背びれ岩」「大のぞきの30mの下り」など難所も短く感じ、ひょいひょいと調子よく進めましたが、茨尾根(ばらおね)のアップダウンでじわじわと体力を消耗。
一度「本当に谷に降りちゃうんじゃないか?」と思うぐらい、下りました。稜線に出るたびに見えますが、なかなか近づかない鷹戻しと金洞山。
※ちなみに前回タルワキ沢コースを下りましたが、あまり踏み跡もなく落ち葉で登山道が見えづらく、けっこう荒れていました。第二見晴らしの中間道が途中通行止めなので、妙義神社に戻れず大人場まで大回りして県道に出ました。
ようやっと鷹戻しについたときは腕がパンパン。二段ルンゼでは3点支持もどこへやら、足を滑らせ完全にロープにぶら下がってしまった瞬間があった。そして日没を迎えて中之岳手前のエスケープルートで下山。 あとほんのちょっと、終点の中之岳と中之嶽神社まで行けなかったのがちょっと心残りですが、二段ルンゼまで行けたのが少し達成感。
しかしこのエスケープルートはかなり疲れる。傾斜もきつく、岩と砂でもろく滑ることこの上なし。ロープが渡されていなければ、とても降りれたもんじゃない。 石門に出たときはには完全に暗闇になりました。中之岳に向かっても危険度は同じだったんじゃないか・・・とさえ思いました。
ここから県道を通り、再び一本杉から登山道に入り、大人場まで40分ほど歩きます。
そして県道に出て妙義神社へ戻り、松井田駅までまた1時間徒歩で帰りました。
バスもなく乗り合いタクシーは17:00までと、下山してから駅まで三時間近く歩くことになるので、車無しにはかなりきつい。
しかし何度もきて上達度をはかるにはいい山。次は裏妙義も挑戦してみたい。
妙義神社
御朱印
大の字
鎖場が始まる
奥の院の洞窟から外をのぞむ
見晴らしからの眺め
つかの間の稜線からの景色
ビビり岩のとりつき
背びれ岩
大のぞきから下を覗く。右下方にのびる鎖の先は見えない
大のぞきのキレットへ第二の斜面、30mをくだる
天狗岳のピーク
相馬岳のピークが見える
タルワキ沢への分岐
堀切
鷹戻し梯子を登り切って次のとりつきからの眺め
鷹戻し
星野道夫「悠久の時を旅する」展 [山岳映画・アート]
●東京都写真美術展@恵比寿ガーデンプレイス
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4311.html
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-4311.html
アラスカ 永遠なる生命(小学館文庫) (小学館文庫 G ほ- 1-2 VISUAL SERIES)
- 作者: 星野 道夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2003/05/09
- メディア: 文庫
「50年、100年もっと早く生まれていたら」という、自分ではどうしようもないことへの失望、見ることの叶わぬすぎさりし時代の自然への羨望、憧憬。
人間より動物が多かった時代。人間が動物に取り囲まれていた時代。
道夫さんがカリブーの大群を前にして「間に合った気がする」、という言葉に凄く共感した。
人は不思議なもので、自然をねじ伏せてきたくせに、大いなる力や神秘さをまだまだ感じていたいし、大きな自然の力に翻弄されたい気持ちもまだあるんだなぁ。
生きながら食われることのない動物は、人間だけなのではないだろうか。
昔は大神やクマなどの動物の営みは人間に近くて、にも関わらず、人と距離感は適切だったんじゃないだろうか。そういった役割が里山で、そういった存在が自然への畏怖を生み、命の尊さと実感が湧いたんじゃないだろうか。
少しぐらい危険を感じたほうが、人間社会の小さなしがらみなんかきっと吹き飛んで命が輝くんじゃないか。
他人の手を借りずに生きる数々の動物の力強い写真を見て、人間はなんて不便で不器用な存在なんだろうとも感じた。